どーも、シロハル🐨です。
先日、バフェット氏率いるバンクシャー・ハウサウェイは大手電力・天然ガス会社のドミニオン・エナジーから天然ガス輸送・貯蔵事業を買収すると発表しました。
【参考記事】バフェット氏、コロナ後初の大型買収
www.nikkei.com
このように現在、バフェット氏が公益事業に注目していることがわかります。
そんな公益事業セクターのETFである「VPU」の概要とパフォーマンスについてサーチしました。
公益事業セクター
公益事業セクターは、電力・ガス・水道などの公益を提供する企業群となります。
ジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」によれば、1957~2003年のトータルリターンは、公益事業セクターが全セクターでワースト2位(素材セクターがワースト1位)となっています。
近年のパフォーマンスも伸び悩んでいると言われています。
一方、公益事業セクターは不景気に強く、また景気回復期には、金利上昇に伴うインフレ率の上昇がユーティリティ費(電気代)UPによる利益に繋がり、リバウンドが期待されると言われています。
そのため、バフェット氏は、現在の公益事業が割安で、今後の景気回復と金利上昇により大きなリターンが得られることを見込んでいると予想されています。
VPUについて
VPUは、『Vanguard Utilities ETF(バンガード・米国公益事業・セクターETF)』といいます。
概要は下記の通りです。
VPUの構成銘柄
構成銘柄(2020/07/07)
あまり聞きなじみのない企業が並びます。
バフェット氏が天然ガス事業の買収を発表した、ドミニオン・エナジーは2位にランクインしていますね。
組み入れ割合1位のネクステラ・エナジーは、風力や太陽光の発電量で世界最大の「NextEra Energy Resources」を子会社にもつ電力会社です。
再生可能エネルギー事業ということで、ESG投資の観点でも申し分なく、株価は右肩上がりです。1995年以降連続増配を誇るモンスター企業です。
長期で全米指数を上回っている!!
組み入れ割合2位は、今回バフェット氏が天然ガス事業の買収を発表したドミニオン・エナジーで、大手の電力・天然ガス会社です。現在の配当利回りは5%を超えます。
その他、銘柄も高配当利回り・連続増配の超優良銘柄ばかりです。
VPUの分配金
個別株では魅力的な高配当金は、VPUの分配金として還元されます。
上図は分配金と増配率の推移です。不況時には強く、リーマンショック時にも増配しています。
減配は2007年(-0.14%)、2014年(-1.37%)、2016年(-0.03%)のみで、減配幅は小さく、基本的には右肩上がりの分配金となっています。
公益事業は、国民の生活を支えるユーティリティの提供のため、競争力の確保より安定供給が重要とされます。
したがって、高い成長力は見込めずとも、安定・安心の高配当金(分配金)銘柄といえそうです。
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